アラビア語の時制(3)

最近気になったアラビア語の時制に、「كان」の未完了形の「يكون」があります。
يكون」は「~になるという意味で、未来を示す」とアラビア語文法書で説明されており、例えば、「アラビア語入門」(池田修著、岩波書店)の「كان」・「يكون」の説明の項目に、
يكون زيد معلما」(ザイドは先生になる)という例文が挙げられています。

このような「يكون」の使い方はこれまでに見た記憶がなかったので、アラビア語を母国語とする人に確認したところ、「この文章は曖昧で、意味がはっきりしないので、この形が使われることはない。未来を表したいのであれば、「س」を付けて、「سيكون زيد معلما」とすべきである」とのことでした。

アラビア語の時制(1)
アラビア語の時制(2)