アラビア語の最近のブログ記事

中級辞書Ver.6.32のアップロード

-アラビア語-日本語電子辞書データ更新報告-

辞書名:中級辞書Ver.6.32

登録語彙数:63,200

辞書の説明:(Ver.6.30から)新規に200語の追加、約30語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:
特になし。

قومي

この「قومي」についても約10年前に話題として取り上げています。

さて、最近、「مستشار الأمن القومي الأمريكي」(米国家安全保障担当大統領補佐官)とか
「مجلس الأمن القومي الروسي」(ロシア国家安全保障会議)などのアラビア語訳を見て、何故ここで「قومي」が使われているのかについて、アラビア語を母国語とする人に聞いてみました。

その回答は、「国家の(national)」という意味で「قومي」を使う傾向にある恐らくエジプト人の翻訳者が一旦訳した訳語がそのまま定着してしまったからであろうとのことで、翻訳者が湾岸諸国人であったなら、間違いなく「وطني」が使われていただろうと言っていました。

現中級辞書の「قومي」の訳におかしいところがあるのでその修正を行い、また、上記の用例も入れ込んで、「قومي」の訳をまとめ直しました。

دخل قومي」(国民所得)のような経済用語は「قومي」の利用で定着、「نشيد وطني」(国歌)は「وطني」の利用で定着、
عيد وطني」(国の祝日)は「قومي」を使う国が未だ残っているというような現状についても注釈を入れておきましたので、中級辞書の次期バージョンで確認頂ければと思います。

SNB

この話題は、かれこれ約10年前に取り上げました。


久しぶりに、The Saudi National Bank と見て国立銀行のことかと思ったら、アラビア語名は「البنك الأهلي السعودي」だったので、SNBは民間銀行だと思った次第です。
البنك الأهلي السعودي (alahli.com)

その前回のブログ内のリンクが切れていたので修正し、辞書の「أهلي」の訳もについても、このSNBを例として挙げて改訂しましたので、次期中級辞書で確認して下さい。

شزر

このⅠ形の動詞は、「شزر إلى」と前置詞を伴い、「怒りや腹立たしさで相手を睨みつける」という意味になります。
アラビア語-英語辞書(AL-MUGHANI AL-FARID)では「cast an angry sidelong glance at」と訳されていますので、睨みつけるといってもずっと睨みつけ続けるというよりは、ちょっと短時間睨むという感じかと思います。

شزرا」と副詞として使われることもあるようですが、その意味は同様に「怒りや腹立たしさからちらっと相手を睨みつけて」ということになります。

アラビア語-日本語辞典の中には、「نظر إليه شزرا」という例文で、「横目で見る」、「不信感をもって見る」、「疑わしげに見る」などと意味の異なる訳がなされていますが、アラビア語-英語辞典では訳語として、例えば、「askance」 が使われることから来る誤訳ではないかと想像します。

中級辞書Ver.6.30のアップロード

-アラビア語-日本語電子辞書データ更新報告-

辞書名:中級辞書Ver.6.30

登録語彙数:63,000

辞書の説明:(Ver.6.28から)新規に200語の追加、約20語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:
のバージョンアップの機会に、日本語-アラビア語辞書データも更新しました。

تدارك

このⅥ形の動詞についても、訳語に少々難があったので、まとめ直しました(中級辞書の最新バージョンで更新済み)。

【動】[Ⅵ]
1.~に用心する、警戒する‍、(用心・警戒した結果として)未然に防ぐ、予防する、避ける
2.(間際に、直前になって、最終段階で)~を正す、是正する、収拾する、うまく収める
3.~(時間、過去等)を取り戻す、追いつく、間に合う
4.続く、継続する

現代アラビア語の読解には、上記訳語で対応出来るのではないかと思われます。

1.~4.のそれぞれについて、例文も入れ込んでおきました。

تحفز

またⅤ形の動詞で今回は、「تحفز」になります。

アラビア語を母国語とする人に確認して、まとめ直しました。

حفز」(Ⅱ形)はよく使われると思いますが、その自動詞ということになるので、一つの意味は「刺激を受ける」ということになります。

もう2つ意味がありますが、結論的には同じような意味になります。

【動】[Ⅴ]
1.励まされる、刺激を受ける、駆り立てられる、意欲が出す、意気込みがある、やる気が出る(ل , إلى :~について、~することに)
2.準備が出来る、用意が出来る(ل , إلى :~の、~を)
3.しようとする、しようと身構える、間近である、寸前である(ل , إلى :~を、~の)
で再登録しました。

例文としては、「戦闘に備える」、「競技者が競技の開始に備える(身構える、寸前である)」、「支援することにやる気がある(意気込みがある)」などを入れ込んでおきました。

تحزب

意味が取りにくい単語という前回のブログの続きになりますが、「تحزب」というⅤ形の動詞についても、アラビア語を母国語とする人に確認して、訳語をまとめ直しました。

中級辞書の最新バージョンでの訳語については、以下でまとめています。
1.党が結成される
2.分党する、党が分裂する、派閥が作られる
3.(共通の利害に基づき)信じる、従う、支持する(ل :~(人)を)、手を組む、提携する、スクラムを組む、パートナーシップを組む(ل :~(集団、党派党)と)

1.と2.は逆の意味になりますが、2.の意味で理解しないと意味が取れない場合があります。
また、前置詞「ل」を伴って、3.の意味になります。

用例も入れ込んでありますので、中級辞書の最新バージョンで確認して下さい。




中級辞書Ver.6.28のアップロード

-アラビア語-日本語電子辞書データ更新報告-

辞書名:中級辞書Ver.6.28

登録語彙数:62,800

辞書の説明:(Ver.6.26から)新規に200語の追加、約30語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:
特になし。

تحرى

既に登録済みの単語を何かの機会に再度見かけて、その日本語訳がどうもしっくりこないので改めて訳を考え直す作業を何度も繰り返していることは、これまでにもお知らせしているとおりです。

先日は「تحرىいうⅤ形の動詞の日本語訳を、アラビア語を母国語とする人の助けを借りて見直しました。

結論としては、この単語の意味は3つで、しかしながら、その3つの意味は相互に関連しているので、最終的には一つの意味に絞れるように思います。
1.~を追い求める、追求する、探し求める
2.~に注意を払う、気をつける
3.~を調べる、調査する(عن* :~を)

例文としては、「原因を追求する」、「真相を追究する」、「正確さを追求する」、「犯罪の証拠を調査する」「ラマダン月の新月(三日月)を目視で探し求める(確認する)」等を入れてありますが、「追求する」は「調査する」と同じ意味と解釈され、また、「気をつける」とも解釈できそうです。

他の辞書では、上記の3つの意味以外にも意味があるように書かれていますが、それらは使われないようです。

電子辞書は、不適切な点や間違い等を相次いで更新できるというところに利点があると言えるでしょうか。

上記訂正や例文は、次期中級辞書バージョンで確認して下さい。