一太郎

この話題については、昨年も触れました。

今年も、2013年版の一太郎をダウンロード購入しましたので、一太郎でアラビア語が使えるかどうか試してみました。

結果は、アラビア語の入力自体は、これまでの一太郎に比べると入力がスムーズになったような気がしますが(但し、確証はなし)、文章を入力しても、句読点等の処理が行えない状況には変わりありません。

右から左へ書かれる言語の句読点等は、
(1)ソフト側で適切に処理する、
或いは、
(2)「Unicode制御文字の挿入」機能を使って適切に処理をする、
のどちらかで対応しないと、句読点を単語の左側にもって来れないことになります。

例えば、「PDIC」の画面で、「Word」欄にカーソルを置き、右クリックをすると、「Unicode制御文字の挿入」を呼び出せ、様々な処理を施すことが出来ます。本「アラビア語-日本語電子辞書データ」の編集にも、この「Unicode制御文字の挿入」機能のいくつかを利用しています。

一太郎自身に、アラビア語の句読点を適切に処理する機能がなく、また、「Unicode制御文字の挿入」機能を一太郎上では呼び出せないので、アラビア語の処理は出来ないと言うことになります。

一太郎でのアラビア語の利用の結論は、昨年も書きましたが、アラビア語の文章を適切に入力することは出来ないが、日本語の文章の中にアラビア語の文字や単語を挿入する程度のことは出来るということになります。

一太郎は基本的に日本語に特化したワープロですので、多言語の利用は想定していないということになりますが、アラビア語を含む諸言語を利用する者にとって、この現状は、いわゆるガラパゴス携帯の状況と同じであり、残念としか言いようがありません。