一太郎

 ワープロソフト「一太郎」の最新版、正確には「日本語ワープロソフト一太郎2012承」が先日リリースされたので、ダウンロード販売のバージョンアップ版を購入しました。

 一太郎は、MS-DOSの頃から概ねバージョンアップが発売されると購入して来ました。それほど使うソフトではないのに、これほどジャストシステムに貢いだのは、自分の両親が徳島出身であり、幼少の頃から毎年夏に徳島へ連れて行ってもらったので、どっぷりと馴染み、ひいきになっているところがあります。馴染みすぎて、出てくるおかず類には何にでも「すだち」を絞りたくなるという徳島人特有の血を受け継いでいるようです。アンジェラアキの徳島弁を聞くと、なんともほっとするところがあります。
 
 そういえば、ジャストシステムの代表的製品である日本語入力システムの「ATOK」は、「Advanced Technology of Kana-kanji Transfer」が正式名称らしいですが、「阿波徳島漢字変換」とよく言われていたものです。

 さて、一太郎については、もうかれこれ20年近くもがっかりさせられてきているのは、多言語対応がほとんどなされてないということです。今回の最新版の一太郎上でもアラビア語入力を試してみましたが、使いものにならない状況に変わりはありません。一太郎ではアラビア語の入力は出来ません(単語レベルで日本語の文章にアラビア語をちょこっと入れ込む位なら出来そうですが)。

 一時、多言語に対応した「一太郎Ark」という製品が売り出されたことがありますが、
http://www.justsystems.com/jp/software/dt/ark/
 右から左へ書かれる言語についてはきちんと対応していないという話を聞いたことがあります。アラビア語対応かどうかの詳細は分かりませんが、もう製造されていない製品であることは確かです。

 ということで、一太郎に多言語を求めることは出来ないと諦めていましたが、ジャストシステムが法人向けにMS Office互換のオフィス統合環境ソフトを発売するとのニュースがあり、
 ワープロについては「MS-Word」と互換性があると書いてあるということは、多言語機能でアラビア語も使えると思いますが、どうでしょうか?
 それが出来るのであれば、一太郎でも実装してくれてもよさそうに思いますが、多言語において20年間何も進歩がない閉鎖性を考えると、無理な話のように思います。
 そんな淡い期待は持たずに、さっさとMS製品を使って、日本語もアラビア語も自在に使う方が手っ取り早いということです。