Windows 8 とアラビア語 (導入編)

 Windowsは、新しいOSがリリースされる度に、バージョンアップでは苦労させられます。
 手間なので、バージョンアップはしたくないと思いながらも、自宅に遊んでいるパソコンが1台あるので、それにWindows 8 を入れることにしました。
 導入パソコンは東芝のNB100です。OSがWindows Vistaの機種ですが、アラビア語辞書編集作業のためにWindows 7 にバージョンアップして一時期使っていました。しかしながら、キーボードが小さくて使いづらく、使用を断念したパソコンです。

 さて、この機種にWindows 8 を導入したわけですが、勿論のこと、すんなりと事が運んだわけではありません。毎度毎度、Windowsのバージョンアップって何でこんなに面倒くさいのかと思ってしまいます。
 なお、NB100の画面解像度は1024×600で、Windows 8 の解像度条件(1024×768)を満たしていないので、インストールではじかれてしまうのではないかと心配でしたが、どうにか導入できたようです。

 MS提供のWindows 8 Pro版をダウンロード購入し、インストールを開始。しかしながら、インストールがほぼ終わりかけた頃に、「Windows 8 をインストールできませんでした」というメッセージが出て、Windows 8がアンインストールされてしまう。アンインストールされたということはWindows 7 に戻ったと思ったら、動かない。Windows 7 のディスクから修復等も試したが、全く動かず。Windows 8 のダウンロードファイルをメディアに保存せずに、「すぐインスト-ル」という方式を選択したため、Windows 8 のメディアもなく再インストールも試せず、お手上げに。ほら見たことか、Windowsのバージョンアップ作業は!ということに。

 ということで、NB100をリカバリして、Windows Vistaのアップデートを全部かけ、そこにWindows 7 を入れ、これにもアップデートを全部かけ、その後再挑戦。
 長い道のりでしたが、Windows 8 の導入に成功しました。本当にやれやれ。

 まずは、アラビア語が使える環境にしないといけない訳ですが、手順はこれまでのWindows とは若干異なっています。
 コントロールパネルの「地域」→言語設定→アラビア語(サウジアラビア)を選択(国名はなんでもいい)。そうするとアラビア語の言語パックのダウンロードとインストールが始まります。OS側で言語パックを備えていないようで、言語を追加する度にダウンロードすることになるようです。
 なお、「言語のオプション」に「テキストサービス」という項目があり、
(1)厳格な末尾のyaa
(2)厳格な先頭のalef hamza
(3)厳格なtaa maruboota
のうち、デフォルトでは(1)と(3)にチェックが入っています。

 言語の切り替えは、ウインドウズキーとスペースキーを押して行います。

 Windows 8 上でPDICを走らせ、アラビア語の単語登録等を行いましたが、特に問題なく作動しています。

 以上、Windows 8 上でのアラビア語使用環境構築とPDICの作動についての簡単な報告でしたが、Windows 8 上でのアラビア語(母音符号)については、もう少し時間をかけて調べてみたいと思います。

 いずれにしても、OSの更新は手間であり、また、Windows 8 は以前のWindowsとはかなり使い勝手が変わったので、戸惑いが多かったです。シャットダウンをどうすればいいのかも分かりませんでした。なお、画面のタイルはクリックしてもパソコンが解像度条件を満たしていないということで全て動きませんでした。
 アラビア語(母音符号)で特に進展がみられないOSであれば、NB100のOSはWindows 7 に戻してしまうかもしれません。
 Windows 8 については、ネット上でいろんな意見があるようです。