グランドピアノ購入記(最終回)

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 これまでにお話ししたカワイのGE-30GATX-f/ATXという機種については、
http://www.kawai.co.jp/piano/grand/gp_vanish/
で説明されていますので、これ以上に説明することはないのですが、一点だけ、「アリコート」について。ほとんどのグランドピアノには「アリコート」(普通は振動しない弦の一部に特殊な弦枕を敷くことによって共鳴させ、響きの少ない中高音部の倍音を増やすというピアノ製造上の技術)が実装されていますが、この機種で実装されているかどうかについてカタログ等からはよく分からなかったので確認したところ、実装されているということです。
  現在のこのピアノの利用方法が、もっぱら消音装置を使った利用ということになりますので、生の音を出した際の音色がどうかというようなことをお伝えすることは、残念ながら出来ません。
  消音装置を用いてスピーカーから音を出すという方法で弾く限りにおいては、これまで使っていた電子ピアノと比べて、音質においては大きな差はないように思われますが、鍵盤タッチは全く違います。鍵盤タッチがかなりアコースティックに近いとされる電子ピアノの鍵盤に先日楽器店で触れる機会がありましたが、愕然としました。
  電子ピアノで弾いている際には、多少、鍵盤の押さえの強弱に幅があっても均一の音が出て、それなりにきれいに聞こえたように思いますが、このピアノでは、タッチの強弱等に気をつけて弾かないときちんと音が出ない、言い換えると、変に鍵盤を押したときにはおかしな音が返ってくるということになります。
  この購入記は、素人によるピアノ購入記ですので、ピアノを本格的に勉強されている方にはほとんど役立つところはないのだと思いますが、ピアノを趣味程度で嗜んでおられる方でグランドが欲しいが本物の音は出せないという環境下の方にとって、購入の際の何らかの参考になれば幸いに思います(終わり)。

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