2024年1月アーカイブ

خبيث

同じような話は以前にこのブログで書いているかもしれません。

خبيث」の複数形については、HANS WEHRの辞書からそのまま引っ張ってきたのだと思いますが、
خابثون」、「خبث」、「خبثاء」、「أخباث」、「خبثة」を中級辞書で登録してあります。

このうちどれが現代アラビア語として使われてるのか調べてみると、「خابثون」と「خبثاء」だけでした。

よって、それ以外の複数形は削除しました。

現代アラビア語で使用されている複数形を突き止めるのは大変な作業ですが、この辞書を「現代アラビア語辞書」として編集している以上、現在使われる語と使われない語を出来る範囲で調べながら、登録作業を進めていきたいと思います。


中級辞書Ver.6.48のアップロード

-アラビア語-日本語電子辞書データ更新報告-

辞書名:中級辞書Ver.6.48

登録語彙数:64,800

辞書の説明:(Ver.6.46から)新規に200語の追加、約40語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:ダウンロード用パスワード内の数字を本年の西暦に変えて利用して下さい。

٢٣.٤٥%

アラビア語文法の中で、動詞と数詞が難しいのはよく知られていると思います。

先日、表題の表現がどう読まれるのか分からず、アラビア語を母国語とする人に確認したのですが、「ええっ?」と考え込まれ、「調べてみる」とすぐには回答をもらえなかったです。
母国語とする人にとっても簡単な話ではなかったようです。

順に考えていきましょう。

٢٣%」という%(百分率)表記の読み方は、文法書などで説明されていますので、ご存知だと思います。
ثلاثة وعشرون في المئة」となります(「في」は「ب」でも可)。

٢٣.٤%」については、小数点は「فاصلة」を使うのが一般的ですので、
ثلاثة وعشرون فاصلة أربعة في المئة」と読まれます。

そして本題の「٢٣.٤٥%」ですが、
ثلاثة وعشرون فاصلة خمسة وأربعون من مئة في المئة」と読まれることのことでした。

以上は主格としての書き方ですので、属格や対格の場合には、
عشرون」や「أربعون」はそれぞれ、「عشرين」や「أربعين」となります。

数字を使う表現は、そのまま数字を書けば簡単ですが、それを読むのは結構難関なようです。

خصم

فريق الخصم」という表現があったり、「الفريق الخصم」という表現も見かけるので、どうなってるのかとアラビア語を母国語とする人に照会しました。

その結果は以下のとおりでしたので、参考にして頂ければと思います。

خصم」は名詞であるが、形容詞としても使われるのが最近の用法である。

فريق الخصم」は「敵」に重きを置いた表現で、「敵のチーム」という意味となる。

他方で、「الفريق الخصم」の表現については、「خصم」は「相手方の」という形容詞となり、「相手チーム」とか「対戦チーム」と訳するのが適当であろう。

但し、メディアの報道等において、これら2つの表現に微妙な差異があるようには扱われていない。

簡単な説明を付して、中級辞書でこれら表現を登録しておきたいと思います。



正解者

質問や問題に対する「正解者」とか「答えの合っている人」。
こういう表現は、なかなかすぐにアラビア語として出てきません。

まず、「正解」は、「إجابة صحيحة」が一般的です。

「正解者」については、「أصحاب الإجابات الصحيحة」と言われるようです。
上記表現は、より正確には、(複数の)回答が正しい(複数の)正解者ということになります。

謹賀新年(2024年)

新年明けましておめでとうございます。

年末年始にエジプトを訪ねました。
元旦をルクソールで迎え、再訪したかったデンデラとアビドスなども訪ねることが出来ました。
NEWGIZA という敷地内に大学も備える巨大コンパウンド内の素晴らしい知人宅を訪ねる機会もありました。
農村部や都心部の変わらない生活環境・様式と、都会の上流階級の生活様式を垣間見て、少々感じるところがありました。

本年も微力ながら辞書の更新を続けていきたいと思います。
これまで以上に文法事項に重点を置く更新にしていければと考えています。