2021年5月アーカイブ

Mindfulness

「Mindfulness」という語は説明が難しいので日本語では「マインドフルネス」と言われますが、英語の安易なカタカナ語化が好きでない者にとっては、なんともしっくりこない嫌な日本語です。

「マインドフルネス」については、「過去の経験や先入観といった雑念にとらわれず、身体の五感に意識を集中させ今の瞬間の気持ちや身体状況という現実をあるがままに知覚して受け入れる心を育む練習とか「今この瞬間の自身の精神状態に深く意識を向け、そのために行われる瞑想」などと説明されているので、日本語では「マインドフルネス」としか言いようがないのかもしれません。

ウィキペディアでも長々と説明がありますが、読むだけでかえってイライラしてしまいそうです。
仏教用語の「瞑想」に該当するようなので、日本語では「瞑想」と訳せばいいように思いますが、きっと専門家からすれば「瞑想」と「マインドフルネス」は区別しないといけないのでしょう。
いずれにせよ、「マインドフルネス」という語を私の両親などに説明することは出来そうにありません。

さて、「マインドフルネス」をアラビア語でどう訳すかですが、2つの表現(いずれも2語で構成)がよく使われるようなので、それらを中級辞書に登録しておきました。

中級辞書Ver.6.06のアップロード

-アラビア語-日本語電子辞書データ更新報告-

辞書名:中級辞書Ver.6.06

登録語彙数:60,600語

辞書の説明:(Ver.6.04から)新規に200語の追加、約10語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:
特になし。

شولة

この語は特に覚えなければならない重要語ではありませんが、色々な意味があることが分かったので、中級辞書に登録した内容を記しておおきます。

【名】[f]
1.サソリの針、サソリの尾節(尻尾)
2.アンタレス、さそり座α星A(さそり座で最も明るい恒星)
3. 句読点、読点、カンマ、コンマ
4.〈湾岸〉ガスコンロ、ガス調理器、ガスレンジ、電気コンロ、電気調理器

1.の意味は聞いたことがあったのですが、2.~4.は知りませんでした。
特に4.は湾岸諸国では一般的に使われており、「چولة」とも表記されるので、インド・パキスタンからの外来語のアラビア語化のようです。

高所恐怖症

この表現は中級辞書に登録されていますが、もっと一般的に使われる表現があったので、記しておきます。

「高所恐怖症」は、英語をそのままアラビア語にした「أكروفوبيا」で通じます。
رهاب」という病的な恐怖や恐怖症を意味する語を使えば、「رهاب المرتفعات」と表現されます。

因みに、閉所恐怖症も同じで、英語をそのままアラビア語にした「كلوستروفوبيا」で通じます。
外来語を使わない場合は、「رهاب الاحتجاز」と表現されるようです。

同様に、イスラムフォビアは「إسلاموفوبيا」で通じますが、「رهاب الإسلام」とも表現されます。