حكم

حكم」が語根の単語を見るといつももやもやした気分になるのは、恐らくHANS WEHRの辞書で記される訳、特に、動詞関連の訳が色々ありすぎて、当を得た訳がどれなのかよく分からないということから来ているように思われます。

改めて、HANS WEHRの辞書の「حكم」の項目を見ると、訳の誤りもあるように思われます。

حكم」の関連語は中級辞書でもある程度収録済みですが、誤訳の修正を含め、中級辞書の次々バージョン「Ver.5.04」で訂正を加えておきたいと思います。

例えば、「حاكم」という単語は「統治者」を意味しますが、「حاكم」が統治者として使われるのは現在ではアラブ首長国連邦位しかないように思います。また、この語に「スポーツ競技の審判」などという意味はなく、審判は「حكم」です。

また、「محكم」は、特に裁判官が指名する「調停者、仲裁者」を意味する語のようですが、HANS WEHRの辞書では受動分詞扱いされており、正しくは能動分詞であると思います。

حكم」の動詞派生形の意味についても、もう一度訳を見直しておきたいと思います。