زخة

زخة」はあまり見る単語ではありませんが、「زخات من المطر」のように使われることがあります。

さて、HANS WEHR等手持ちのアラビア語-英語辞書で「زخة」は「土砂降り」とか「豪雨」と訳されていましたので、本電子辞書でもそのように登録していましたが、あるアラビア語-英語の電子辞書に「霧雨」と訳されていたので疑問に思い、どっちが正しいのかアラビア語を母国語とする複数の人に確認してみました。

زخات」は、レバノン人が歌う歌の歌詞にも出てくるそうで、現代では「小雨」、「霧雨」と訳すのが適当であるとのこと。「土砂降り」や「豪雨」というのは、理由はよく分からないが、古典用法であろうというのが結論でした。

現代では、古典とは正反対の意味で使われる単語は探すと結構あるようですが、この語もそれはあてはまるようです。

次期中級辞書で、「土砂降り」、「豪雨」の訳を「まれ」扱いとして、訂正しておきます。

なお、この語の動詞である「زخ」については、現代では使われことはまずないとのことでした。