Androidの多言語(音声)入力システム

前回のブログで、サウジアラビアで購入したソニーのスマートフォンであるXperia Z2 の多言語入力環境構築につき書きましたが、本件につき追記しておきます。

多言語入力環境をもう少し調べてみた結果、更にいくつかの多言語(含アラビア語、日本語)入力システムがあることが分かりました。それらは前回記したものも含め、
「GO Keyboard」、「dodol Keyboard」、「MultiLing」、「TS Keyboard」などです。
なお、「Google キーボード」というアラビア語も含む多言語入力システムもあるらしいですが、いわゆるCJK(中日韓)言語については、Googleは個別にIMEを出しているので、「Google キーボード」の統合システムからは除外されているようです。

これらの多言語入力システムを検証したところ、アラビア語入力については、アラビア語キーボードの配列等の違いがあるとは言え、大差ないと感じました。

次に、日本語入力ですが、上記多言語入力システムの中では、「dodol Keyboard」の辞書が充実しており、使い勝手が良いと感じました。勿論、「ATOK」などとは比べものにはなりませんが。

ということで、多言語入力システムのお勧めは、「dodol Keyboard」になりますが、ここで更に日本語入力について付言しておきますと、(Androidスマホでは標準装備されていると思われますが、)Xperia Z2 にも装備されている「Google音声入力」の精度には実に驚きました。日本語については、「Google音声入力」は実に快適で、音声が間違って入力されることがほとんどなく、Xperia Z2 での短文の日本語入力はこれで決まりと言っても過言ではないように思います。

「Google音声入力」は日本語も含めかなりの数の言語がカバーされており、アラビア語も選択できます(それも方言を想定してか10カ国のアラビア語に対応)。「Google音声入力」を利用して、若干のアラビア語入力を試してみましたが、今のところ、精度はまずまずのようです。というよりは、ネーティブではない自分の発音が悪いだけかもしれず、発想を変えれば、発音訓練・矯正用ツールとしても大いに活用できるのではないかと思いました。
なお、アップル系のスマホやタブレットにも「Siri」という音声入力システムが装備されていますが、日本語音声入力においてはいちいち入力した後にボタンを押さないといけないのでややもたもた感がある他、そもそもアラビア語には対応していません。この分野では、Android の方が進んでいる印象を受けました。

なお、「dodol Keyboard」等の多言語入力システムには、音声入力用ボタンが装備されており、これを押すことにより、即座に「Google音声入力」を呼び出せ、また、音声入力言語の切り替えも簡単に出来ます。

前回のブログの内容に戻ると、ソニーのXperia Z2 に日本語入力システムが装備されていれば、音声入力を試してみようとは思わなかったかもしれず、日本語入力が出来ないことで、逆に今回、大変勉強になりました。

辞書の編集に専念していると、音声入力と言った最近の革新的な動きに疎くなります。
私が知らなかっただけで、上記のような事情は当たり前の世の中になっているということなのでしょうか?