مقراب كاشوفي

 先ほど、中級辞書Ver.4.18をアップロードしました。

 今回の収録語の中に、「مقراب كاشوفي 」という表現があり、これは英語では 「radio telescope」 と訳されるので日本語訳は「電波望遠鏡」という意味ですが、アラビア語の「كاشوفي 」というのが何を意味するのかよく分からず(勿論、كشف が語根ですが)、アラビア語を母国語とする人に確認したところ、なるほどと思うことがありました。

 能動分子(転じて名詞)の「فاعل」が、「فاعول」という形をとると、強調・強意の意味になるとのこと。このような文法事項は昔学んだような気もしますが、改めて文法書を紐解いても出てきません。どれかの文法書のどこかに書かれているとは思いますが、探すのが面倒なのでもう止めました。
 いずれにせよ、「فاعول」形は、強調・強意を示すと覚えておくといいようです。その例として、「حاسب」は電卓等の「計算機」を一般的には意味しますが、「حاسوب」となると電卓よりも複雑・高度なことを行う計算機、すなわちコンピューターとなり、また、「ساكت」は「口数少なく物静かな」という意味ですが「ساكوت」となると「貝のように黙りこくった」という意味になるとのことです(ساكوت は未収録なのでいずれ登録しておきます)。

 「كاشوفي」については、「كاشف」が「探査をする(もの)」という意味で、「كاشوف」が「より詳細・綿密に探査する(もの)」という意味になり、その形容詞が「كاشوفي」であるとのことです。
 「كاشوفي」などという語はまず見ることはないので覚える必要はないと思いますが、上記文法的説明は、頭の片隅に置いておくと役立つことがあるように思います。