アラビア語用キーボード・シール作成記

このコーナー、かなりご無沙汰してしまいました。
さて、皆さんは、パソコンでアラビア語を使う場合のキーボード上のアラビア文字はどうやって入手されているのでしょうか?
勿論、中東で売られているパソコンを購入すれば、アラビア語(兼英語)のキーボード仕様となってますので、これが一番手っ取り早い方法でしょう。しかし、中東で売られるパソコンの入手は難しいですし、OSが日本語版でないので、何かと不自由かもしれません。
日本語或いは英語のキーボードを持つパソコンを購入し、アラビア語キーボード・シール(英語では、keyboard sticker という)を入手して、それをキーボードに貼り付ける方法が一般的でしょう。
インターネットでキーボード・シールを販売しているところを探すと、いくつか外国の販売店が見つかりますが(日本で販売しているところを見つけられなかったのですが、あるのでしょうか?)、シール自体がそれほど高価でなくとも、送料が結構高いので、結果的に高い買い物になるようです。
そこで、ラベル・ライターとして有名な「テプラ」のような電子文具で、アラビア語を打ち出せれば、それをキーボードに貼ることでシールの代用になるのではないかと思い、アラビア語を打てそうなラベル・ライターを捜してみましたら、CASIOが販売しているラベル・ライターで適当な製品がありました。
私が利用した製品は、WindowsXPに対応したCASIO NAME LANDシリーズのKL-E20という、大変コンパクトなラベル・プリンターです。このラベル・プリンターには2種類のラベル作製ソフトがついており、そのうちの「簡単ラベル印刷ソフト」であるFA-B30を利用して、アラビア語を打ち出してみました。しかし、残念ながら、このソフトはアラビア語の文字コードとの互換性に欠けており、全部のアラビア語アルファベットを入力することが出来ませんでした。そこで、MS-Wordでアラビア文字を入力し、それを画像扱いで印刷ソフト側へ取り込むことにより、アラビア文字をテープ上に打ち出すことが出来ました。私のノートパソコンは、キーボードは黒色、文字が白色なので、透明テープに白色文字を印刷する専用テープに打ち出し、貼り付けてみたのが下図です(パソコンは東芝リブレットL5)。細かな作業になりますので、手先の器用さと根気が必要になります。キーボード以外の用途でのアラビア語のラベル作りも簡単に出来ます。これで、キーボード・シールを手に入れる必要はなくなり、パソコンを新調しても安心です。興味のある方は試してみて下さい。