2024年4月アーカイブ

中級辞書Ver.6.50のアップロード

-アラビア語-日本語電子辞書データ更新報告-

辞書名:中級辞書Ver.6.50

登録語彙数:65,000

辞書の説明:(Ver.6.48から)新規に200語の追加、約120語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:このバージョンアップの機会に、日本語-アラビア語辞書データも更新しました。

ملح

先日、「ملح」について、中級辞書での登録内容がいまいちだと感じて、改めて「ملح」を調べると、結構面倒臭く、まとめ直すのに時間がかかりましたが、更新しました。

Ⅱ形の動名詞「تمليح」は、食物の長期保存に使われる用語で、Ⅰ形の「塩を振りかける」ではなく、「塩漬け、塩蔵」という訳語が適切ではないかと思いました。

ملح.jpgのサムネール画像

また、某辞書になりますが、魚を釣るときに仕掛けの鈎に付けるエサが「طمعة」になっていましたが、これは「طمع」の間違いだと思います。因みにその複数形は「طموع」になります。

餌というと、動物、鳥、魚、昆虫等を捕獲したり釣ったりするためのエサという意味と、それらを飼育するするために与えるエサという2つが考えらますが、後者のエサは食べ物という意味の「طعام」が使われます。

وداع رمضان

昨夜、あるお宅でイフタールがあり、食事後に歓談していたら、「وداع مضان」の話になりました。
「ラマダーンへ別れを告げる行事」のようです。

バーレーンの伝統行事らしく、湾岸諸国でも同様の行事が行われているはずだと聞きましたが、どうなんでしょうか?

明日からラマダン最後の日にかけて、バーレーン国内の各地区で何時から行うか等のスケジュールがネットで配布されているとのことでした。

ラマダンは、日本人にすれば盆と正月が一緒に来たような大変重みのある行事で、断食の修行の終わりが近いというイスラム教徒の喜びを示す行事ではないかと思われます。

[昨年の行事の様子]




علف

紙媒体の某日本語-アラビア語-英語辞書に「(動物の)飼料」や「餌」の訳が「علوفة」になっていたのですが、これは誤りです。

علوفة」を「Reverso」のサイトで検索してもヒットしません。「Reverso」で検索できないということは、使われない語であると理解していいでしょう。

念のためアラビア語を母国語とする人に尋ねても、「علوفة」は聞いたことがないとの反応でした。

「飼料」、「餌」、「飼い葉」、「まぐさ」を意味するアラビア語は「علف」になります。

なお、「علف」の複数形には、「أعلاف」、「علاف」、「علوفة」があるとHANS WEHRの辞書等で記されています。「علوفة」がまたもや出てきました。アラビア語を母国語とする人に確認したところ、現在、複数形で使われるのは「أعلاف」だけであるとのことでした。それは「Reverso」のサイトでも確認できます。

結論的には「علوفة」という語は、現代アラビア語では使われれないということになります。