ブサイナ王女

最近妻が知り合ったバーレーン人女性の名前が、「ブサイナ」さんだったので、妻は「ブサイナ」というお名前は「子猫」という意味ですよねとその女性に尋ねたら、「بسينة」ではなく「بثينة」だと言われたとのこと。

昔、オマーンで勤務していたときに、ブサイナ王女の話を初めて知りました。
当時、ネット上では王女の名前が「بسينة」と書かれていたのを記憶していますが、今改めて検索すると「بثينة」と記されています。

アラビア語を母国語とする人に確認したところ、「بثينة」は、女性の名前として使われるが、古風なイメージがあるとのことでした。
また、「بثينة」は「بثنة」の縮小名詞で、「بثنة」は「土が柔らかい肥沃な土地」を意味するらしいですが、使われることはほぼない語であるとのことでした。

بسينة」は「子猫」や「可愛い女性」の意味があり、レバノンやシリアでは一般的に使われる女性の名前であるとのことでした。
アラビア語を母国語とするエジプト人は、女性名としてエジプトでは「بسينة」は全く使われず、「بثينة」は使われるとのことでした。

ブサイナ王女については、日本語で検索すると多くのサイトで触れられていますので、ご存じない方はそれらのサイトを読んでみて下さい。
日本人からすると興味深い話であり、神戸出身の私にとっては一層興味深く感じますが、オマーン側からすればあまり知られたくない話であるのかもしれません。