شحمة

最近、「شحمة الأذن」という表現に出くわし、調べてみたら、「耳たぶ」という意味でした。

شحمة」という単語が中級辞書に未収録であったので調べたところ、
شحم」という集合名詞に対する個体名詞で、意味は「脂肪の一塊」とか「脂身の一部」のようです。辞書の中には、鳥、それも太った鳥という意味があるとするものもありました。なんとなく脂肪でブヨブヨしたものというイメージがあるのではないかと思います。
耳たぶが特に脂肪が詰まっている部位とは思いませんが、
شحمة الأذن」という表現は面白いと思いました。
また、「شحمة」を調べている際に関連表現として、「شحمة العين」は
「眼球」を意味するといくつかの辞書に載っていましたが、眼球も脂肪でできているとは思われず、白っぽく脂肪でできているように見えるものは「شحمة」が使われる傾向があるように感じました。
因みに、「眼球」は、「مقلة العين」の方が一般的に使われる表現になります。
شحمة الأرض」という表現もあるようで、「西洋松露(トリュフ)」の意味がありますが、特に白トリュフは土地に生える脂肪というイメージがあります。また、「白い幼虫、線虫」や「ミミズ」にような意味もあり、地面や地中にいる白くブヨブヨしたものを指すようです。
شحمة」の日本語訳を何とするかについてはもう一度考え直しますが、一つの単語を登録するまでにかなりの長時間を要することがあり、改めて辞書を作成するのは大変な作業であると痛感します。
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