本年2010年は寅年で、年男に当たるこの機会に、前々から買いたいと思っていたグランドピアノをついに購入しました。それなりの値段の買い物ですので、清水の舞台から飛び降りる心境でありましたが、残りの人生はやはり本物で弾いてみたいという思いが強く、購入を決意しました。
デジタルピアノがアコースティックピアノにタッチ面等で近づいてきたとはいえ、ピアノを弾いたことがある人には分かって頂けると思いますが、やはりデジタルピアノのタッチには不満がありました。そこで、今年の2月頃から、どのピアノを買うべきかということについて、ピアノ店へ何度も足を運んで比較し、検討を重ねた結果、この一台の購入となりました。
機種選定における条件は、
(1)鍵盤のタッチを最重視。そしてそのタッチはグランドタッチを追求するので、アップライトピアノは選定候補にしない。
(2)集合住宅における常識として、アコースティックピアノの音量は出せないので、音量を調節できる何らかの装置が付いていること。
(3)4.5畳の部屋に入ること。その部屋には子供のベッドと本棚があり、それらと共存できること。
(4)海外への転勤時の運搬面で、問題がないこと。
そして、これらの条件をクリアし、かつ自分としても納得できる一台として、KAWAI(河合楽器)のGE-30GATX-fを選びました。次回以降は、この機種を選定するに至った理由、使用感等を書いていきたいと思います。
さすが、楽器の王様と言われるだけのことはあります。グランドピアノの中でも最小クラスに近い機種ではありますが、それでも、天井を開けた際の風格、木材の香り、ペダルの感触、特に、左のペダル(ダンパーペダル)を踏み、弦を押さえているダンパーが持ち上がり、弦が解放される際に出る「ザンー」とわずかに聞こえてくる音...。こういうことを間近で体験すると、やっぱり本物のピアノに買い替えて良かったと思っています。
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