غزا の動名詞

アラビア語

アラビア語-日本語辞書の作成・更新において、数あるアラビア語の名詞の複数形や動詞の動名詞の中で、現代アラビア語でどれが一般的に利用されていて、どれが使われずに廃れたのかという辺りの精査と整理は、なかなか難しいと常に思っています。

例えば、「غزا」の動名詞に現中級辞書では、「غزو」に加えて「غزوان」が入っていますが、「غزوان」が動名詞であるという認識はありません。
HANS WEHRの辞書を引用して作られた数ある辞書には「غزوان」が出て来るので、「غزوان」も動名詞とするのは、HANS WEHRの辞書がその源になります。
「現代アラビア語小辞典」(池田修・竹田新編、第三書館、1981年)では、「غزو」と「غزوان」を動名詞としています。
私がよく参照するアラビア語-英語辞書である「AL-MUGHNI AL-FARID」(Hasan S. Karim、Librairie Du Liban、2000年)では、「غزو」のみです。

ネットで調べたところ、「غزوان」は部族名、家名、人名でしか出て来ません。
「غزوان」についてのアラビア語版ウィキペディアでは、
「أصل أسم غزوان عربي ، وهو أسم علم مذكر على وزن فَعْلان」
「ومعناه: الكثير الغزو، والسائر نحو العدو غازياً. والألف والنون تدلان على الكثرة」
と記載されています(注:ここの「وزن」は「重さ」の意味でなく、「語形」の意味で、「فعلان の形を取る男性名詞」という意味)。しかしながら、ここで記載される説明で「غزوان」が使われることはまずないと思います。

ということで、「غزا」の動名詞は「غزو」のみとして、中級辞書を改めておきました。

 

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