※やはり、ネットでざっと調べた結果で結論づけては駄目だという悪例になりました。少々おかしいと思いながら「عجوزات」についてネット情報を基に掲載してしまったのですが、複数のアラビア語を母国語とする人に確認した結果も踏まえ、以下のとおり訂正します。
「عجوز」は両性で使うことの出来る単語で老人(おじいさん、おばあさん)という意味です。
「عجوز مريض」は「病気のおじいさん」
「عجوز مريضة」は「病気のおばあさん」
という意味になります。
「عجوز」の複数形は「عجائز」で、
「عجائز مرضى」は、「病気のお爺さん達」という意味と「病気のお婆さん達」という2つの意味が考えられます。
「病気のお婆さん達」と女性であることをはっきりさせたい場合は、「عجائز مريضات」となります。
なお、「عجوز」に「ة」を付けて女性形にした「عجوزة」は「おばあさん」の意味で使うことが出来ますが、口語で使われるのが一般的だとのことです。
「عجوزة」の複数形は、女性形複数語尾の「عجوزات」となりますが、こちらも口語での利用になります。
「عجوزات」にはもう一つ経済用語として使われる「赤字」という意味があります。
ですので、文語(フスハー)で「عجوزات」を見るときは、「赤字」の意味です。
なお、「عجوزات」の単数形は「عجز」になります。
「عجز」には「赤字」以外の意味もありますが、赤字を意味する際の複数形が「عجوزات」であると記載する辞書がほとんどないように思いました。
以上について、次期中級辞書バージョンできちんと反映させておきたいと思います。
コメント