ليس بغريب

先日、バーレーンのハマド国王はバーレーン議会第二会期の開始式の挨拶の中で、「歴史的な遺産や町の保存に力を入れていく」と述べたのに対し、王族関係者がその国王の方針を賞賛するコメントを出し、その記事の見出しが、
اهتمام الملك بالمدن التاريخية ليس بغريب على جلالته」となっていました。

直訳すると、「国王が歴史的な町へ関心を持つのは、国王自身にとっておかしなことではない」となるのですが、賞賛する内容での見出しとしてはくしっくり来ないので、アラビア語を母国語にする人に聞いてみました。

غريب」という語には、「奇異な、変わっている、変な、おかしい」とか「見慣れない、よく知らない、不案内な」のような意味があるので、それに否定詞がつくと、それらの意味の反対で訳し、そう訳して正しいのですが、今回の場合は少し違う意味になるようです。

その回答は、「ليس بغريب على」(或いは「ليس غريبا على」)の意味は、「~には自然なことである」、「普通のことである」、「通常のことである」という前向きな意味になり、そういう意味ではよく使われる表現であるとのことでした。

とういうことで、この文章の訳は「国王が歴史的な町に興味を示すのは国王自身にとっては普通のことである」、「国王は常に歴史的な町に関心を持ってくれている」となりそうです。

また、「محمد ليس غريبا على السياسة」という文章であれば、「ムハンマドは政治に明るい」とか「ムハンマドは政治に精通している」と前向きに訳していいということになります。