2020年7月アーカイブ

スキー、スケート

今まで若干もやもやしながらも、放っておいたので、訂正しました。

すなわち、スキーをアラビア語で何と言うか、スケートを何と言うかということです。

中東ではウインタースポーツがないことから、こういう単語がごっちゃに使われている例が多く、紙媒体の日本語-アラビア語辞典などでも間違いではないかと思われる例が載っています。

Googleアラビア語で検索すると、スピードスケート、フィギュアスケート、スケートボードには定訳があるようで、それらからすればスケートとして使われるのはこの単語で、スキーはこの単語であるとの棲み分けが出来つつあるように思えますが、逆に使われる例もまだまだ見受けられるので、結局はどっちでもいいのではないかという思いも拭えません(特にアラビア語を母国語とする人に確認した訳ではないですが)。

今後再修正する可能性はあるかもしれませんが、他の「滑る」という意味のいくつかの単語も含めてスキー、スケートをまとめ直しましたので、次期中級辞書バージョンで確認して下さい。


PDIC使用時のオプション設定

本アラビア語-日本語電子辞書データは、Windowsパソコン上の単語検索ソフトである「PDIC」での利用を推奨しています。

PDCIではアラビア語から日本語の検索は勿論のこと、日本語からアラビア語の検索も出来る他、一般的な電子辞書で搭載されるジャンプ機能(関連する事項へすぐに移動できる)が備さっているという便利さがあるからです。

因みに、ジャンプ機能を備えたアンドロイド携帯用のアプリには、「aDice」があります。

さて、PDICで本辞書を利用する際には、次のようなオプション設定(アラビアインド数字の設定)をお願いしています。

上記サイトで記載している設定手順は、Windows 7 での設定方法で、それは、Windows 8 や Windows 10 にも当てはまっていたのですが、最近のWindows 10の更新において、 「地域と言語」の設定方式に変更が加えられたため、Windows 10でPDICを利用の際には、以下のとおりの設定をお願いします。

Windows 10から、
設定→時刻と言語→地域→地域設定→アラビア語(いずれかの国名)に設定する。
この設定により、PDIC上でアラビアインド数字が表示されます。

他方で、上記設定では、Windowsに付属するカレンダー等までがアラビア語形式になってしまい、これでは使いづらいので、次のように設定して微調整します。

以上により、PDIC上での本辞書の使い勝手は向上するのではないかと思います。

なお、上記設定によりUnicodeにきちんと準拠していないソフトのツールバー等で文字化けが発生することがあります。
その際には、地域設定の「アラビア語(いずれかの国名)」を「日本(推奨)」に戻して下さい。

さえないアラビア語フォント

Windowsでは、かなり頻繁にシステムの更新が行われていますが、この更新によってパソコン上で色々な変化が起きます。

今回は、この「アラビア語-日本語電子辞書データ」のサイトのブログのアラビア語のフォントが、ある時からなんだかさえないフォントに変わってしまった場合の対処法を示します。他にも応用が利くケースかもしれません。

ある時からというのは、Windows10の標準ブラウザである「Edge」がChromium版になった、すなわち「Edge」がGoogleの「Chrome」ベースで設計し直したバージョンが導入された時のことです。

実際、私のパソコン(Windows10利用)は、3週間位前でしたか、システム更新でがあり、それ以降、ブログのアラビア語のフォントが今までとは異なった好みでないフォントに勝手に変わってしまいました。

別にそういうことが気にならなければ放っておいていいのですが、自分としてはこのアラビア語フォントはぱっとしないフォントだったので変えたく、ブラウザのフォントを変える方法を試してみました。

興味のある方は試してみて下さい。

ブラウザで「Edge」を使っている場合:
右上端の「・・・」をクリックし設定を選びます。
設定の中に「言語」があるので、選択します。
その言語の中にアラビア語が入ってないと思いますので、「言語の追加」からアラビア語を選択して入れます。
以上で、アラビア語のフォントはこれまでと同じフォントが表示されるはずです。
これでもうまく表示されない場合は、設定の「外観」から「フォントのカスタマイズ」で標準フォントを欧米系の「Times New Roman」等に変更します。

ブラウザで「Chrome」を使っている場合:
右上端で、縦に表示される「・・・」をクリックし設定を選びます。
設定から「詳細設定」に入り、その中の「言語」でアラビア語を追加します。
それで、普通のアラビア語フォントが表示されればいいですが、そうでない場合は以下の追加設定を行います。
設定の「デザイン」から「フォントのカスタマイズ」を選びます。
標準フォントで欧米系の「Times New Roman」等を選びます。

以上は、ソフト側がフォント設定をOSへ依存させる場合に発生する事象であり、通常はソフト側がフォントを指定するので、このような問題は発生しません。私の利用するブログ作成ソフト(MovableType)の仕様によるということになります。

中級辞書Ver.5.78のアップロード

-アラビア語-日本語電子辞書データ更新報告-

辞書名:中級辞書Ver.5.78

登録語彙数:57,800語

辞書の説明:(Ver.5.76から)新規に200語の追加、約30語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:特になし

虫の知らせ

偶々、虫が関係してくる表現がいくつかあって、その中の一つは「حشرات مقرفة」という表現だったのですが、「مقرف」というⅣ形能動分詞は初めて見たので、調べてみたら「気味が悪い、ぞっとする」という意味で、この表現の意味するところはゴキブリやゲジゲジなどの「嫌な虫」であることが分かりました。

この形容詞(能動分詞)の動詞は、Ⅳ形の「أقرف」ですが、動詞で使われることはありません。
動詞では使われるが動名詞では使われないケースやその逆のケース、上記の例のように形容詞(分詞)では使われるがその動詞や名詞は使われないというようなことが時々アラビア語では見られます。

そのついでに、そういえば「虫の知らせ」ってアラビア語でどう言うのかと調べたときに、「نذير الشؤم」と言う表現を思いついたのですが、これは「虫の知らせ」とはちょっと違います。

日本ではカラスは現在では忌み嫌われることが多いですが、アラブでも同じです。
こういうカラスのようなものが「نذير الشؤم」であって、「不吉の前兆」とか「不幸を呼ぶ前触れ」という意味になります。
子供の頃に、「霊柩車を見たら親指を隠せ」と子供同士で言ってましたが、こういう場合に使われる表現です。

それで、「虫の知らせ」なんですが、これは既に「中級辞書」に登録済みでした。関心があれば、日本語から検索して下さい。そこでヒットする語が「虫の知らせ」(根拠はないが、良くないことが起こるのではないかとのふとした感じ)にはぴったりの語です。