2015年2月アーカイブ

نوعي

新聞を読んでいたら、ある行事の出席者に関する見出しとして、
حضور نوعي」と書かれており、これまでの「نوعي」の訳では意味が通らないので、アラビア語を母国語とする人に照会しました。

حضور نوعي」は、「主要な出席(者)、特別ゲスト、賓客」のような意味になるとのことです。
 
وسط حضور نوعي من خبراء وفقهاء القانون
という文章は、「法律の専門家や学者からなる著名人が集まる中で」というような意味になります。
既登録語「نوعي」の訳を若干修正しておきます。

名詞複数形の精査

名詞の複数形については、ある名詞の複数形がいくつかあると辞書に記載されていても、その中には現代では全く使われない形の複数形もあり、一度名詞複数形を全般的に精査しないといけないと思いながらも、今日まで十分に対応できていません。
名詞複数形の精査は今後の一つの課題になっています。

例えば、「بحر」の複数形には、3つありますが、このうち「海」の意味で使われるのは、「بحار」だけです。

複数形の「بحور」については、詩の韻律という意味でしか使われないようです。

أبحر」に至っては、ジッダの北方の海岸沿い一帯の地名が「أبحر」なのですが、アラビア語の家庭教師の先生によれば、「أبحر」がその地名以外に使われるのは聞いたことがないそうなので、辞書にそれが複数形と書いてあっても、「海」の複数形で使われることはないようです。

بحر」の複数形については、まとめ直して修正しておきたいと思います。

تفتيش と تدقيق

تفتيش الحسابات」と「تدقيق الحسابات」という表現を見て、同じような意味合いのように思えましたが、調べてみると両語にははっきりとした違いがあるようです。

تفتيش」は、疑いを持って何かを調べるという意味ですので、「査察」という日本語訳がぴったりするようです。

これに対して、「تدقيق」は、ミスや誤りがないか定期的にチェックをするとの意味ですので、「検査」や「監査」が適当な訳語のようです。

最初から疑念を持って不正を暴くことを目的とする会計検査(監査)は、「تفتيش الحسابات」となります。