مجلة السياسة الدولية

アメリカの「Foreign Affairs」誌の中東版に相当するのが、エジプトのアハラーム研究所から出版されている「السياسة الدولية」だと思っているのですが、
http://www.foreignaffairs.com/issues/2014/93/5
السياسة الدولية」 の10月号に掲載されている論文の題名で、アラビア語に関して新たに知った点を書き留めておきます。

الشرق الأوسط ... بين التفكك والتفتت
تفكك」は未登録であったので、この機会に登録しておきました。韻を踏んだ表現ですが題名は、「中東...解体と粉砕の狭間で」という意味のようです。
تفكك」は解体ですからまた元に戻せますが、「تفتت」は粉砕なので元には戻せないという意味の違いがあります。

السياسة الخارجية الأمريكية : أزمة أوباما أم إمبراطورية مأزومة
「أزم」のⅠ形受動分子である「مأزوم」というのは初めて見ました。所持する辞書にはほとんど登録されておらず、登録されていても適切な訳語ではないようです。意味は、「أزمة」から想像されるとおりで、「危機的な、問題を抱えた」というような意味です。
題名は、「米の外交政策:オバマの危機かアメリカ自身の危機か(米の外交政策の問題の原因はオバマなのか、アメリカ自体なのか)」。

أوربة السياسة الخارجية... جدلية الوطنية والجماعة في السياسات الأوروبية
これまで見たことがありませんでしたが、「أوربة」は、「عولمة」と同じ形で、「ヨーロッパ化」の意味です。
表題は、「外交政策の欧州化...欧州政治における国家主義と集団の議論の行方」のような意味になるのかと思います。