2014年10月アーカイブ

Androidの多言語入力システム

 以前、Androidの多言語入力システム、ここでは、アラビア語と日本語が含まれる多言語ということになりますが、そのシステムの一つとして、「dodol Keyboard」をお勧めしました。

 最近、「TS Keyboard」というアプリが登場したようで、早速使用したところ、様々な点で「dodol Keyboard」より使い勝手が良好だと思いましたので、アラビア語と日本語を含むIME(Input Method Editor)として、お勧めしておきたいと思います。

 ソニー製の海外向けAndroidスマートフォンのように、メーカ側がアラビア語と日本語を含む多言語IMEを標準装備しないAndroidoスマートフォンをお持ちの方は、一度お試し下さい
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aDice

アンドロイドOS用単語検索アプリの「aDice」については、以前紹介したところです。

http://www.arabic-japanese.com/blogs/arabicjapanese/2014/06/android-1.html

「aDice」はシンプルな作りが故に動作が軽快で、ジャンプ(ハイパーリンク)機能もあり、個人的には大変気に入っています。アンドロイド系のスマホをお持ちの方には、本アラビア語-日本語電子辞書データを「aDice」で利用することをお勧めしたいと思います。

ネット環境の充実に伴い、ネット辞書も便利になってきましたが、本体内蔵辞書と比べると、検索の速さはかなり違うように思います。

また、本体内蔵用のアラビア語-英語辞書アプリも複数利用していますが、検索するまでの操作に時間がかかったり、検索に時間を要したりすることがある中、この「aDice」については、もたもた感を感じることがありません。

これまで、自作の辞書をWindows機以外で使うことはなかったのですが、「aDice」と組み合わせて、スマホでアラビア語-日本語電子辞書を活用するようになりました。

iOSでは、辞書の転送がうまく進まないことが時々あり、辞書を使う前の事前作業を煩わしく思っていたのですが、アンドロイド端末は、パソコンとつなぎ、辞書データをスマホ本体の「aDice」のフォルダーへコピーするだけで、利用の準備は至って簡単に終わります。

なお、「aDice」で利用するフォントとして「Normal」と「DoulosSILR」の2種類が用意されているようですが、後者を選ばないとアラビア語の母音符号の一部がきちんと表示されないようです。
「aDice」の「設定」の中の「デフォルトフォント設定」で、見出し語と発音記号のフォントを「DoulosSILR」に設定することで解決します。

 

中級辞書Ver.4.66のアップロード

- アラビア語-日本語電子辞書データ 更新報告 -

辞書名:中級辞書Ver.4.66

収録語彙数:46,600語

辞書の説明:(Ver.4.64から)新規に200語の追加、約30語の既存入力語の訂正の実施。

特記事項:従来の中級辞書用パスワードは、Ver.4.62以降、変更されました。

مجلة السياسة الدولية

アメリカの「Foreign Affairs」誌の中東版に相当するのが、エジプトのアハラーム研究所から出版されている「السياسة الدولية」だと思っているのですが、
http://www.foreignaffairs.com/issues/2014/93/5
السياسة الدولية」 の10月号に掲載されている論文の題名で、アラビア語に関して新たに知った点を書き留めておきます。

الشرق الأوسط ... بين التفكك والتفتت
تفكك」は未登録であったので、この機会に登録しておきました。韻を踏んだ表現ですが題名は、「中東...解体と粉砕の狭間で」という意味のようです。
تفكك」は解体ですからまた元に戻せますが、「تفتت」は粉砕なので元には戻せないという意味の違いがあります。

السياسة الخارجية الأمريكية : أزمة أوباما أم إمبراطورية مأزومة
「أزم」のⅠ形受動分子である「مأزوم」というのは初めて見ました。所持する辞書にはほとんど登録されておらず、登録されていても適切な訳語ではないようです。意味は、「أزمة」から想像されるとおりで、「危機的な、問題を抱えた」というような意味です。
題名は、「米の外交政策:オバマの危機かアメリカ自身の危機か(米の外交政策の問題の原因はオバマなのか、アメリカ自体なのか)」。

أوربة السياسة الخارجية... جدلية الوطنية والجماعة في السياسات الأوروبية
これまで見たことがありませんでしたが、「أوربة」は、「عولمة」と同じ形で、「ヨーロッパ化」の意味です。
表題は、「外交政策の欧州化...欧州政治における国家主義と集団の議論の行方」のような意味になるのかと思います。


الكتاب في تعلم العربية

犠牲祭休暇中にドバイへ行く機会があり、今回もドバイ・モール内にある紀伊國屋書店に入り浸りましたが、そこで表題のアラビア語学習書が売られていました。

あまりにも高額であったため、また、書籍がセロファンでカバーされ中身を確かめることが出来なかったため購入は見送りましたが、米国のアマゾンでは手頃な価格で販売されているようです。


本書籍は3巻本のようで、共著の一人が、かつてカイロのアメリカン大学でアラビア語を学んでいた時のアラビア語教授の第一人者であったエジプト人の先生でもあり、内容はきっとしっかりしたものではないかと想像します。

本書は発売されてもう10年を経ている書籍のようで、欧米で発刊されるアラビア語関連書籍についても、もう少し目を配っておく必要があると感じました。

中級辞書Ver.4.64のアップロード

- アラビア語-日本語電子辞書データ 更新報告 -

辞書名:中級辞書Ver.4.64

収録語彙数:46,400語

辞書の説明:(Ver.4.62から)新規に200語の追加、約50語の既存入力語の訂正の実施。

特記事項:従来のパスワードは、Ver.4.62以降、変更されました。