Xperia Z2 (ソニー製スマホ)の多言語環境

Android を知りたいこともあって、また、日本人の腹心の友もサウジで手に入れたと聞き、日本でも人気の高いソニーのスマートフォンであるXperia Z2 を先週買いました。

自分の場合には、日本語、アラビア語、英語が使えることが必須であり、そういう多言語環境は当然Android スマホで簡単にできるのだと思っていたのですが、触ってみてびっくり!

なんと、中東向けのXperia Z2 では、日本語入力システムが標準装備されていません。ソニーのスマホの多言語の入力システムは、ソニーが自社製を提供しているようですが、中東向けのこのスマホには、アルバニア語、アゼルバイジャン語、グルジア語、ラトビア語等のどちらかというとマイナー言語は多々選択できるのに日本語(中国語、韓国語も)が標準装備されていません。

勿論このような場合、「Google日本語入力」のような日本語に特化したIMEをインストールすれば、日本語の入力は出来る訳ですが、 そうすると、スマホ上で、日本語とアラビア語が混在する文章を作成する場合、「ソニーの自社製多言語入力システム」と「Google日本語入力」の間を行き来せざるを得ず、言語の切り替えが極めて面倒くさいと言うことになります。すなわち、このような環境では、多言語入力の点でこのスマホは使い物にはなりません。

現地ソニーのお客様サービスに問い合わせたところ、「ソニーの中東向けスマホにはいくつかの国の言語が標準装備されない仕様になっており、サードパーティーが提供するIMEをダウンローとして使って欲しい。ご不便かけて、すんません!」とのこと。

言語が混在する文章を大量にスマホで作ることはないとは言え、これではやっぱり不便で困ったなと、ネットであれこれ検索した結果、多言語入力システム(単体の言語ではなく数十の言語入力を含む)はサードパーティーが提供しており、それらには例えば「GO Keyboard」とか「dodol Keyboard」があることが分かりました。

上記の多言語入力システムをインストールしてみたところ、ボタン一つ押すだけでアラビア語と日本語の切り替えが出来ることとなり、(日本語入力の精度等はさておき)一件落着となりました。

それにしても、ソニーは日本の会社であり、また、中東には日本語を勉強しているアラブ人は結構いるとも思われ、正直のところ、ソニー製多言語システムから日本語を除外する発想がよく理解できません。

その点では、アップルの方が全製品に統一的な多言語環境を提供しているので、購入時からおろおろするということはなさそうです。

なお、日本で販売されるXperia Z2 では日本語(当たり前)もアラビア語も標準装備されているとのことです。

以上、Android の事情に無知で、様々な多言語入力システムが提供されていることを知らなかっただけの話ですが、日本人、外人共に海外で購入したXperia に日本語入力が提供されていないことに困惑している話をいくつかネットで見かけましたので、解決策の記録として残しておくことにしました。