アラブでのツイッターブームはこれからやってくるのかもしれません。
2012年1月アーカイブ
アラブでのツイッターブームはこれからやってくるのかもしれません。
辞書名:中級辞書Ver.4.08
辞書の説明:(Ver.4.06から)新規に200語の追加、約60語の既存入力語の訂正の実施。
特記事項:遅くなりましたが、2012年初の辞書データ更新です。
念のため、アラブ人に「動詞としてのنحل には3つ意味があるようだが」と尋ねてみると、ゲラゲラ笑い出して、「نحل を動詞で使うなどこれまでの40年の人生の中で初めて聞いた!」(と言った後、暫くして、)「そう言えば、「痩せる」という意味では昔、طه حسين の小説で出てきたような記憶がある。でも、その時に一回見ただけ」とのこと。
予想通りの反応でした。
前にも書きましたが、「アラビア語-日本語電子辞書」が目指すところは、まずは一般的な新聞・雑誌が読めるようになるための辞書の提供ということです。
様々なアラビア語-英語辞書にもっともらしく訳が書いてあれば、誰だって一般的に使われる単語と思ってしまいます。既存の各種辞書の訳語を十分に確認し、うまく整理した上で、「アラビア語-日本語電子辞書」に語彙登録していくことが必要不可欠な作業だと思っています。
こういう文法事項をアラビア語-日本語電子辞書に登録していきたいと考えていますが、入力方針が固まっていません。現在の辞書に入力するよりも、文法辞書を別途作成する方が使い勝手がいいのではないかと感じています。いずれにしても文法事項の取り扱いは将来的な課題であり、まずは現在のアラビア語-日本語電子辞書の登録語数を増やしていくことが当面の課題であることに間違いはありません。
今日は偶々نحل (「痩せる」という意味)という動詞があったので、それを登録しようとしたら、この動詞は第二根素としてa音もi音もu音もあると「HANS WEHR」の辞書に載っていました。
「AL-Mughni Al-Farid」の辞書にも、同様にa,i,uの3通りがあると書かれていますが、「HANS WEHR」 とはそれぞれの動名詞が異なっています。
こういう場合、アラブ人にa,i,uのうちどれがよく使われるのかと質問しても、根拠のない回答や、「言語学者に確認するしかない」との返事くらいしか返ってきません。
中東で本屋へ行くと、アラビア語-英語の(或いはその逆の)政治、外交、経済、軍事、コンピューター、薬学、医学、農業等の分野別の語彙集は多く販売されています。しかし、例えば上記のような動詞の根素の母音を、各国・地域での使用頻度から統一し、アラビア語学習者が混乱しないで済むよう、言語学的・文法学的にまとめられた辞書が欲しいところですが、そういう類いのものは見当たらないようです。
نحل の例では、動詞完了形の発音が3通りあり、それを未完了形にした際の特徴母音は、完了形aに対して未完了形はu,a、完了形uに対して未完了形u(これについてはアラビア語の文法の規則通り)、完了形iに対して未完了形はiと記されていますが、نحل 一語にこのような多くの変化があるのは、戸惑いという以外の何物でもありません。そして、あまり使われない動詞にこのようなケースが多数あり、いつも困っています。
因みに、「Al-Mawrid」の辞書は、「贈り物をする」「責任転嫁する」の意味ではa音とし、「痩せる」の意味ではi音とu音と記載しています。若干整理されている感があり、この辺りでまとめるのが無難なところでしょうか?
そう聞いて、知る限りのアラブ人の名前をチェックしてみたころ、まさにその通り。
初めて聞いた話でしたが、アラブでは一般的な話なんでしょうか。
もし、例外があれば、お知らせ下さい。
その後の調律の状況報告です。
まずは、湿度対策です。超音波式の加湿器が壊れた後は、窓を少し開ける等して外気の湿気を取り入れるようにしていたのですが、中東では砂埃が多く部屋が汚れるので、窓を開けるというのは止めることにしました。そして、加湿器を買うことにしました。今回購入したのはシャープのイオン発生器つきの加湿器で、中東での販売品は型番が異なりますが、これになります。表示
http://www.sharpusa.com/ForHome/HomeEnvironment/AirPurifier/KC860U.aspx
日本で販売される同種のものより高価(円貨で約5万円)でしたが、「後になって乾燥で響板が割れたと嘆くよりはましだ。イオンは美肌効果があるらしい」と力説し、我が家の大蔵大臣も渋々納得してくれました。胡散臭かったNIKAI製品とは比べ物にならない性能で、これまで50%台に達したことのなかった部屋の湿度もかなり上がってきて、ひとまず安心。表示
さて、次は本題の調律です。
調律についての知識の習得が徐々に深まってきました。
一つは、一昨年9月にグランドピアノを購入した際に、ピアノのことを勉強しようと本を購入していたことを思い出し、その中の一冊がまさに調律のことに触れた本で、書名は「もっと知りたいピアノのしくみ」(西口磯春、森太郎共著、音楽之友社)で、第5章が「ピアノ調律に挑戦」となっています。この章の内容は素人にはかなり難解ですが、調律に関する知識はかなり増えました。
二点目は、昨年11月にオマーンを訪問した際に、なんとタイミングのいいことか、かつての知人がオマーンで調律師として活躍中と聞き、その知人から手ほどきを受けました。調律作業のこつと「うなり」の聞き取り方について教えてもらいました。ユニゾン調整時のうなりの発生しないポイント設定について理解が深まり、大変参考になりました。表示
調律道具を手に入れた昨年8月後半から何度も調律を繰り返してきた訳ですが、高音部の音が何となく低めでしっくりこないと思うことが多く、色々ネットで調べていると、「調律曲線」という調律理論があるということを知りました。これは、平均律で調整した場合、人間の耳の感覚から高音部は低めに聞こえ低音部は高めに聞こえてしまうため、高音部のピッチは上げ低音部は下げるというものらしく、それを示した曲線であるとのこと。
ttp://homepage3.nifty.com/danny_pit/curve.html
英語では「調律曲線」は「Railsback curve」と言われるようです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Railsback_curve#The_Railsback_curve
なお、この曲線は、JIS規格(JIS S 8507 )にもなっているとのことで、ちょっと驚きました。ここの規格説明(PDF)で調律曲線について言及されています。興味のある方は、日本工業標準調査会(JISC)のサイトからベータベース検索(JIS検索)してみて下さい。
http://www.jisc.go.jp/index.html
所持するグランドピアノ(カワイのGE-30GATX-f/ATX)は、ピアノを消音(デジタル音)に切り替えた際に、音律は自動的に「平均律(調律曲線)」が選択されます。JIS規格である以上、日本で販売される電子ピアノは、平均律(調律曲線)の設定なっているのではないかと思いますが、これまでずっとこの音律を聞いていたので、自分で調律したフラットの平均律に何となく違和感を感じるのではないかと思いました。
「調律曲線」の導入については、賛否両論あるとネット上で書かれています。例えば、合奏する場合には、他の楽器が調律曲線に合わせないといけなくなり、面倒になるとのことです。自分としては、今のところは個人で弾くだけであるし、これまで慣れてしまった音律が変わるとおかしく感じるので、「調律曲線」に従って、調律し直すことにしました。
そのためには、ピアノのデジタル音の周波数を測定し、それに合わせて高音部と低音部を同じ周波数に設定するという調整を行いました。
調律道具を購入した際に付いていたコルグ製のチューナーでは細かな周波数を測定出来ないので、iPod touchで使えるアプリを探したら、TIARA CHROMATIC TUNERが見つかり、これを使うことにしました。
http://www.korg.co.jp/Product/Tuner/CA-40/
http://iphone.appinfo.jp/apps/356086446/
基準音を442Hzで設定した際の平均律(フラット)の各音の周波数表はこちらにあります。
http://homepage2.nifty.com/fpo/scale.html
ピアノを消音(デジタル音)に切り替え(音律は「平均律(調律曲線)」)、各音の周波数をTIARA CHROMATIC TUNERで測定します。
そうすると大体、調律曲線に沿った数値が出てきます。例えば、中央ド音の2オクターブ上のド音は、平均律(フラット)では1051.3Hzですが、これがデジタル音の平均律(調律曲線)では、1053Hz位に、またそのオクターブ上のシの音は、フラットでは1984.5Hzとなっていますが、デジタル音では、1996Hz位になっています。
中央ドの音より低音部はTIARA CHROMATIC TUNERでは、Hz値が正確に出ませんのでセント単位で計測しました。因みに半音の100分の1が1セントです。
そして、計測したHz或いはセントの値を反映させるように、各弦をユニゾン調律していきます。鍵盤中央部の調律曲線は概ねフラットなので、中央部の弦を調律する必要はほとんどありません。
このように調律曲線の周波数で調整した後は、様々な調の曲を実際に色々と弾いてみて、オクターブや和音でおかしく聞こえる際に、微調整を行っていきました。
以上の調律方法は、自分で勝手に考えたものです。すなわち、自分の場合、ユニゾンでうなりのない調整を行うのはさほど困難を感じないのですが、うなりの数を数えることはどうも今のところ苦手です。うなりの数の計測には相当の訓練が必要な気がします。そういうことで、上記はうなりの数を数えなくてすむ調律方法と言えます。
素人考えの論外な調律方法かもしれませんが、これによってかなり満足のいく音を得られるようになりました。上記の方法で昨年12月に調律を行って以降、調律を行わずに済んでいます。
それと素人調律で分かったことは、調律はやり始めたら一気に全鍵盤に対してやってしまう必要があるということかと思います。これを何回かに分けて少しづつやると、狂いが生じやすくなるように思います。
なお、ジッダで調律師を探していたところ、当地YAMAHAの代理店にアラブ人の調律師がおり、他社製のピアノの調律も行っているとのことでした。調律師がいることには安堵したのですが、恐らくサウジアラビアに1台しかないであろう消音機能付きグランドピアノ、より正確には、ハンマー読み取り方式非接触型光センサー搭載のピアノを変にいじられて、消音機能が動かなくなることのではないかと心配で、躊躇しています。調律を依頼するのであれば、その前に購入先のカワイの表参道の担当の方とよく相談した上で進めないといけないと思っています。
しかしながら、まずまず満足のいく音が出ているので、この方法で調整していけば、調律師にお願いしなくても大丈夫ではないかという気もしており、もう暫く様子を見てみたいと思います。
昨夜、子供がYouTubeを見ながらケラケラ笑っていたので、何を見ているのかと思ったら、学校のアラブ人の友達が教えてくれたチャネルだとのこと。
http://www.youtube.com/user/fouseyTUBE?blend=1&ob=video-mustangbase
このチャネルの中に「Middle Eastern 何ちゃら」という動画が多数ありますので、見てみてください。アラブ人の生活習慣等を若干面白おかしく紹介するようなチャネルで、笑えるところがあります。
2011年大晦日にブログを書きかけていましたが、ばたばたしているうちに出しそびれました。
2012年元旦にも書きかけていましたが出しそびれ、その後リヤドへの出張があり、それから戻ってすぐ書こうと思っていたら、出張疲れなどもあり、今日に至りました。
2012年の「アラビア語-日本語電子辞書データ」の編集方針は特に設けていません。新聞・雑誌等を読みつつ、未だ入力されていない単語の入力を続けていきます。
アラビア語の動詞変化は大変ややこしく、例えば「يرد」が出てきた場合、「رد」から来ているのか、「ورد」から来ているのか、「ردى」か「راد」か「أراد」かと多数の可能性が考えられます。しかしながら、概ね文脈から元の動詞は判断出来るので、すぐにそういう便利な辞書に飛びつくのではなく、一旦はしっかりと頭で考えることが重要ではないかと思います。
米国の企業では会議等でラップトップやスマートフォン等のデジタル機器の使用を禁止するところが増えているというテーマで、トップレスの学生の方が成績優勝であるとか(因みにトップレス(topless)とはラップトップを使わない者のこと)、インターネットやスマートフォン等のデジタル機器の過度の利用が行動に悪影響を及ぼすとかデジタル機器の刺激を受け続けていると脳の学習プロセスに影響を及ぼすということ等が内容になっています。
2007年にカタールから日本へ戻った当初、電車の中でメールを打ち続けていたりスマートフォンばかり眺めている乗客の光景が異様に見えました。
また、2010年前半はツイッターが毎日のように邦字紙で取り上げられ、同年後半のブームはフェースブックでした。
ツイッターについてはアカウントを持っていますが全く使っておらず、フェースブックにも加入していますが、知人の情報発信を時々眺めている程度で深入りしていません。このHPの運営で手一杯で、この種のツールを使う余裕がないというのが正直なところです。