2003年11月アーカイブ

以前から問題意識はあったものの、面倒臭いのでそのままにしていましたが、これ以上放置するわけにはいかないと思われますので、辞書の凡例に一点追加を入れて、使い勝手を向上させたいと考えます。
このアラビア語電子辞書は、現代語とその語法・用例を中心に編集してきていますので、その意味では、「現代アラビア語-日本語電子辞書」という位置付けになると思いますが、これまで辞書を編集していて気になっていたのは、現代では一般的には使われない単語をどう扱うかということでした。徐々に収録語彙数も増え、日本語からアラビア語を検索する時に、的はずれな単語が沢山ヒットしてくるようになりましたので、この辺で、その対策を一つ講じておこうと思います。
例を挙げますと、كسد という動詞の動名詞は、大半の辞書では、كساد となっています。他方で、一部の辞書にはكسود も動名詞として扱っているものがありますが、現代アラビア語でこの単語を見ることはありません。アラビア語電子辞書で「不況」からアラビア語を検索すると、كساد もكسود もヒットしてしまい、アラビア語作文をする際にكسود を使ってしまう恐れが出てきます。そこで、このような普段一般的には使われない単語には[まれ]という記号を付して、注意を促したいと考えます。動名詞に限らず、名詞でも普段使われることの希なものについては、同様にこの記号を入れていく予定です。
諸事情から、現在編集中の辞書とアップロードしている辞書のバージョンにかなりの差が出てきていますので、この[まれ]については、先のバージョンで有効となります(Ver.11.5以降)。